【考察】7年後で待ってる~一木父の原料隠匿計画は成り立つのか?~

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今回の考察は、本編のみならず、課金プランの上段・下段すべてのエピソードをご覧になった方向けです。

ここでは、一木父の「原料隠匿計画」について考えていきます。


前置き~一木父のタイムリープ撲滅計画集~

そもそも一木父がなぜこんなことを計画したのかといえば、タイムリープ実験は人を救うどころか不幸にするケース(タイムリープは人の死を乗り越えられず、LMD発症の原因にもなってしまう)が多く、この実験に終止符を打ちたかったためです。

そのための計画がいくつかありました。以下にまとめます。

プランA:菊水父と共鳴計画
菊水父と共鳴を起こし、過去の自分たちに記憶を送ってタイムリープに関するものをすべて処分する。

 
しかし、なんやかんやで一木父は菊水父を信用できなくなってしまった。自身もプランAのためのタイムリープ起点が消えてしまったため、共鳴を起こしたとしても記憶を受信するのは菊水父の方になる。
7年後で待ってる~記憶操作とタイムリープのまとめ~「タイムリープ起点所有者」参照)

これは信用できないので任せられない。よって別の方法を考えることにした。

プランB:別の誰かと共鳴計画
強い共鳴を起こせば、当事者以外の第三者にも記憶を送信することが可能。これを利用し、過去の自分に記憶を送信する。

 
強い共鳴については、7年後で待ってる~記憶操作とタイムリープのまとめ~「共鳴」の項を参照ください。

一木父は、過去の自分と直接トンネルでつながってはいないが、強い共鳴を起こせば菊水父を通じて過去の自分にたどり着くことも可能。そのパートナーとして立石を指名したが、立石はこれを拒否。

プランC:研究棟爆破計画
過去に戻れないのであれば、現時点で関係者を含めてすべて処分するという、過激な計画。

 
最終的にはこれが実行された(ゲーム中ではこれを「プランB」と言っている)。その際、万が一に備えて息子(一木)にタイムリープの原料15年分を秘密裏に持たせ、隔離した。

プランCの実行に先立ち、上記の原料(11年周期のアキツナデシコ)を倉庫から盗み出す必要があった。


一木父の原料隠匿計画

計画概略

その原料隠匿計画であるが、流れは以下のようであった。

  1. <ハルトを研究棟に侵入させる(オトリにする)
  2. 実際には立石がアオイに研究棟への招待状を出し、アオイがハルトを連れて研究棟にやってきた

  3. 倉庫から原料を盗み出す
  4. 盗み出した原料を立石が指定の場所へ運ぶ
  5. 息子(一木)が指定の場所の原料を回収、遠くへ持っていく

この流れでどうしても腑に落ちなかったのが、最初の「オトリ」の部分である。おそらく、ハルトが原料を盗み出したように見せかけて時間を稼ぐつもりだったのだと思うが…。

オトリとして機能する条件

アオイとハルトは、アキツナデシコが保管されている研究棟の倉庫に行って帰って来ただけであり、部屋の中には入っていない。それでオトリの役割が果たせたというのなら、以下のような状況が必要であると考えられる。

状況1
原料を管理していた倉庫には監視カメラがついていない

 
監視カメラがついていたら、アオイとハルトは倉庫に来ただけで何もしていないことが分かるはずである。オトリの意味をなさない。

状況2
研究棟の玄関に守衛がいる、もしくは監視カメラがある

 
これがなかったら、そもそも研究棟に侵入者がいたことにすら気づけない可能性が高い。多分、監視カメラだと思う。

守衛だと声をかけられたりする可能性があり、その際に招待状の話になり、それを第三者に伝えられたら、やはりオトリとしては機能しなくなってしまうと思われる。

状況3
病院側は、最低でも1日1回は原料の在庫確認をしている

 
原料を盗み出してから爆破実行まで、何日もかかっているわけではない。つまりその間にチェックが入らなければ、わざわざオトリを使う必要はない。にもかかわらず、ハルトを研究棟におびき寄せた。


以上の条件であれば、「原料が盗まれている」ことが発覚してもハルトとアオイに疑惑の目が向けられるというのは一応、成り立つ。

そしてハルトとアオイのタイムリープ実験を菊水が独断で早めたという点も、その容疑が発覚したからと考えれば一応、筋は通るように見える。
(事実、一木父は実験が早まったことについて「それは私のせいだ・・・・・・」と発言している)

疑問点:なぜ倉庫に防犯カメラが設置されていないのか

しかしここで疑問が。

7年後の世界では、地下室への扉を開けるのに暗証番号+カードキーが必要(開けるとバカでかいブザー音が鳴るスピーカー付き)で、扉の開閉ログも残る。監視カメラもついている。

これらの設備は、おそらく爆発事故から数年以内には設置されていたことだろう。つまり、爆発事故当時もそのぐらいの技術はあって然るべきである。

菊水父は早い段階から「原料の管理さえ完璧にしていれば問題ない」と発言しているが、倉庫に監視カメラすら置いていない状況を「完璧な原料管理」と言えるのか。

これらのことから、7年前とはいえ「倉庫に監視カメラすら設置されていない」というのは少々無理があるように感じ、したがってハルトらをオトリにするという一木父の作戦も、何かこう、腑に落ちない部分を感じるのでした。


終わりに

今回の考察はここまで。

ここの部分に関しては結構何度も繰り返しプレイしたのですが、原料隠匿計画に関する一連の出来事をひとつのつながった線にするのがなかなか難しい一場面、という印象です。

そもそも「オトリ」の解釈を私が完全に間違えているだけかもしれませんが…。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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