7年後で待ってる~タイムリープ実験のまとめ~

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ここでは、タイムリープ実験のまとめとして、

  1. ハルトの母(以下、ユウコ)の手術について
  2. ハルトとアオイのタイムリープ実験(計画)
  3. ハルトとアオイのタイムリープ実験(実際)

の3つに分けて説明していきたいと思います。

いずれもエピローグやサイドストーリーまでしっかりプレイされた方向けの内容となっております。


1.ユウコの手術について(SS上)

これは特に難しくないと思う。流れとしては、

  1. ユウコの手術が失敗し、亡くなった
  2. タイムリープで手術前にさかのぼった
  3. 再度ユウコの手術、今度は成功した
  4. 健康だったユウコの姉が亡くなった

ここから、「一度死亡が確定した人間の運命を書き換えることに成功すると、近しい別の誰かが死ぬ」という仮説が導かれた。

その検証のために、ハルトとアオイのタイムリープ実験が計画された。


2.ハルトとアオイのタイムリープ実験(計画)

実験で出てくる箱を開けるためのボタンのルールについては、ここでは割愛します。大事なのは、「特殊な開け方を知らなければ、どちらか一方が必ず死ぬ」という部分の理解です。

実験の流れのおさらい

被験者をA,Bと表記します。

  1. 脳死薬の接種
  2. タイムリープの起点作り
  3. 箱開け実験の実施
  4. Aがワクチンを入手できず、死亡
  5. Bが箱の開け方を学び、タイムリープで2.の段階に戻る
  6. 箱開け実験の実施
  7. Bが箱開けをわざと失敗し、死亡
  8. Aが生き残り、箱の開け方を学び、タイムリープで2.の段階に戻る
  9. 箱開け実験の実施
  10. A, Bともに箱の開け方を学んだため、ともにワクチンを入手

↓図解

手順10まで到達したときに、2名とも生存すれば、「タイムリープは死を乗り越えられる」と結論づけることができる。

しかし、爆発事故の影響もあり、実験は手順4で中断してしまった。ちなみに、このときワクチンを入手できずに死亡したのはハルトである。

ここで注意したいのは、本編でハルトが実験を回想したとき死亡するのはアオイであるが、これは手順6~手順7にかけての出来事だったということである。つまりハルトが回想した実験で死亡したアオイは、既に箱の開け方を学んでいたということだ。

補足

手順7の「箱開けわざと失敗」の方法は、「正しい箱開けの手順(=相手の箱の2つのボタンを10秒長押し)」を、相手がボタンを押すよりも早く実施すること。

Bとしては

実験が2回目なのか3回目なのか =(手順6なのか手順9なのか)=(Aのタイムリープ前なのか後なのか)

が分からないので、上記手順を最速で行っておけば、

  • 手順6の場合=Aは箱の開け方を知らない=「先にボタンを押した組(B)は絶対に不正解」の扱いになる
  • 手順9の場合=Aは箱の開け方を知っている=共に長押しするので、両方の箱を開けることができる

となり、いずれにしてもAが箱開けに失敗することはない。


3.ハルトとアオイのタイムリープ実験(実際)

前述のとおり、実験は中断されたかに見えたが、アオイ(B)はその後記憶を消されながらも、7年後に記憶を取り戻しタイムリープで2.の段階に戻るという荒技に成功した。そしてハルトも7年後から戻ってくると信じて手順7を実行し、死亡する。

つまり、実際には手順5と手順8で7年という時間をかけながらも、最終的には2人ともタイムリープで戻ることに成功したのだ。本編は、手順8の直前の物語だったというわけだ。

↓図解

ハルトとアオイの想いの強さが無理やり実験を継続させた、といったところである(ハルトは7年前に戻らない決断をしそうで、相当あぶなかったけど)。

晴れて箱の開け方を学んで手順10に到達した2人だったが、そこからアオイが驚異的な回数のタイムリープをこなすも、いつもハルトだけが死んでしまう。

これは、手順4でハルト(A)が死亡した段階で「誰かが死ぬ未来」が確定し、そこからいくらやり直して共に生き残る条件を満たしたとしても、結局最初の試行で失敗したハルトの方が死亡してしまう未来は変えられないということだ。

これらのことから、「タイムリープは死を乗り越えられない」ことが証明されたと言えるだろう。


余談

エピローグにて、一木がこのタイムリープ実験のことを「しっかり考えられた実験」であるはずだと述べている。これと一木父の発言「あの子(ハルト)には最後の実験で犠牲になってもらう予定だった」とを照らし合わせると、もし実験がうまくいかなかった(=ともに生存できなかった)としても死亡するのはハルトの方であるように設計されていたと考えられる。

きっと事前に2人の行動特性などをきちんと調査した上で組まれた実験なのだろう。2人の好きな色だとか、解答を導くまでの決断の速さだとか。

それがハルトの言葉にちらっと出てきた「秋のカウンセリング」だったのではないかと、私は勝手に考えてしまうのでした。

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