消去法の活用
ブリッジパズルにおいて、二手三手(もしくはそれ以上)の先読みができないと攻略に詰まってしまう場合というのは、結構あると思います。
そんなときは、とにかく線を引いてみるのがいいと思います。といっても、やみくもに引いていくのではなく、ある程度その後の展開が進むような形で考えていくことが重要です。
そこで有効なのが、消去法の活用ではないかと私は考えています。ここでは、消去法を活用するための具体的な考え方について書いていきます。
2択の場合に着目する
消去法で考える場合の大原則がこの「2択に注目する」ことだと思います。
片方に線を引いて矛盾が生じた場合、もう片方に線が引かれることが確定するからです。
これが、線の引き方が何通りかある場合に注目してしまうと、一方に線を引いて矛盾が生じた場合、その可能性を排除できても、残りの可能性のどれになるかを確定することができません。
これを考慮に入れた上で、さらに以下のような観点に注目していきましょう。
解法1:大きい数字からの線の引き方を限定する
例えば[4]の周囲に3つの数字が配置されている場合、その進路のうちの1つを分断するような線の引き方を考えます(もちろんその線は、上で述べた2択のうちの1つである必要があります)。
するとその[4]からは残りの2つの数字へ2本ずつ線を引くことが確定します。ですが、この引き方は案外間違っている場合が多く、矛盾を引き出せる可能性が高いのです。
以下に具体例を示します。
まず、黄色の[2]からは、左か下に線を引ける状況とします(オレンジ色の矢印)。
ここでは左に1本、引いてみます。
すると、上側にある[4]は左右に2本ずつ線を引くことが確定します。
しかし、その先を解き進めようとすると、上部で1つの独立した島が完成してしまいます。
これは「最終的にすべての島がひとつながりになる」という、ゲームのルールを満たしません。
よって、黄色の[2]からは、下に2本の線を引くことになります。
今回の例では、必ずしも線を引いて分断するところから始めなくてもよい(つまり、[4]同士を線で結ばなかった場合どうなるか、という仮定から始めても同様の結果にたどり着く)のですが、なんかうまい例えが見つかりませんでした。
補足
ここでは「大きい数字からの線の引き方を限定する」としましたが、必ずしも「大きい数字」である必要はありません。着目する数字が[1]でも[2]でも使えます。
ただ、仮に以下のように青い[1]から3方向に線が引ける状況でそのうちの1つを遮断しても、それが間違いである可能性は3分の1程度に過ぎません(難しい確率の話は置いといて)。
ところが、同じ状況で[4]があった場合、
同じように線を引いて遮断すると、それが間違いである可能性が6分の5まで上がります。以下の6通りの線の引き方のうち、5通りを排除しているからです。
せっかく間違えるのであれば、その可能性が高い方が、その後の手が進む可能性も高いということですね。
次は、もうひとつの方法「遠い場所同士の数字を結んでみる」についてです。