オンラインゲームをやめるための逆転の発想~私の実践方法~

この記事はオンラインゲームをやめたいと思っているけどなかなかやめられない人、パートナーがオンラインゲームにハマってしまって何とかやめてもらいたいと思っている人に向けて書いております。

タイトルの通り、私は人とちょっと(かなり)違ったアプローチでオンラインゲームをやめることに成功したのですが、以下の条件に当てはまる人には向かない方法かもしれませんので、あらかじめ冒頭で申し上げておきます。

この記事の方法が向かない人
  • プレイスタイルが「短時間ログイン+重課金タイプ」の人
  • スマホ入力は得意だけど、パソコンは一切扱ったことがない人
  •  

    逆に言えば、「無課金・微課金で長時間プレイの人」「パソコンが使える人」ほど、効果が期待できます。

    「私(の相方)、当てはまるかも」と思った方は、読み進めていただければと思います。

    前置き

    私自身は、オンラインゲームに4~5年ほどハマっておりましたが、何とか抜け出すことができました。その方法は、オンラインゲームを卒業した多くの方々が言っているような「他の趣味を作る」という点では本質的に共通しておりますが、そのアプローチははっきり言って真逆の方法です。

    つまり、多くの方々は「ゲームに費やす時間を制限する」「課金額を制限する」などして、何とか現実世界に戻ることを考えるわけですが、それらはゲーム中毒になっている人にとってはもはや苦行ともいえるミッションです。制限している間はゲームの効率的な進め方についてちょっと考えて、「最低限これとこれだけはやっとこう」と決めてみますが、ひとたび今まで勝てた相手に勝てなくなったりとか、今まで入れたランキングに入れなくなったりすると、結局「サボってたのが悪かった」となって元の状態に戻ります。

    そこで、私がとった方法というのが、
    「ゲームにとことんハマり尽くす」
    という方法でした。

    …ひとつ言及しておきたいのが、この方法は「よし!この方法でゲームをやめるぞ!」と思って実践した方法ではないということです。ゲームにハマり尽くした結果、自然に「こんなゲームにこれ以上ハマっていられない。時間がもったいない。私は忙しいのだよ(キリッ」と思えるようになったという感じでしょうか。

    以下、その具体的な方法について解説していきます。

    1. オンラインゲームをやめられない理由
    2. オンラインゲームをやめるために私がやったこと
    3. 2-1.ゲームブログを立ち上げる
      2-2.~2-3.ゲーム以外の記事を書いてみる
      2-4.~2-5.収益を増やすことに注力してみる

    4. まとめ

    1.オンラインゲームをやめられない理由

    多くのオンラインゲームには、

    1. 決まった日時にしか参加できないイベントがあること
    2. キャラクターの育成に時間をかける必要があること
    3. 長く続けることでゲーム内にコミュニティが形成されること

    など、現実世界での時間を奪う仕掛けがガッツリそろっております。これによって、

    1. イベントに参加しないと強くなれない
    2. こまめにログインしないと強くなれない
    3. 参加しないとコミュニティに迷惑がかかる(団体戦など)

    という不満・不安が出てくるわけです。不満・不安があると、それを解消したくなりますよね。そして解消するためには「決まった時間にログインする」とか「こまめにログインする」とかするしかないわけです。

    ただ、このように感じるのは人として当然のことなので安心してください。

    ちなみに、多くの場合「こまめにログインする」を解決する手段として用意されているのが「課金」という手段です。なのでオンラインゲームをやめるために「時間を制限する」ことで、結果的に「課金する」方向に思考が傾く可能性がありますので、注意してください。

     

    2.オンラインゲームをやめるために私がやったこと

    2-1.ゲームブログを立ち上げる!

    さて、まずこれですよ。ブログ作っちゃいましょう(詳しい立ち上げ方は、長くなるのでここでは割愛しますが…)。

    冒頭で「無課金・微課金の長時間プレイヤー」ほどこの方法を実践できる可能性があると述べました。それはなぜかというと、大きく2つの理由があります。

    理由1:ゲームに対する独自の知見が備わっている
    無課金・微課金プレイヤーがなぜ長時間ゲームにハマってしまうのかというと、そうしないと他の無課金プレイヤーに差をつけられないからです。やはり人には承認欲求というものがありますからね。場合によってはそれで課金プレイヤーにも対抗でき、「金払ってるヤツにも勝てる無課金のオレ(ドヤ」のような快感が生まれたりします。

    そのようなプレイヤーであれば、長時間プレイし、ゲームについてあれこれ考える中で、

    • こういう部隊編成で戦うと思わぬ相乗効果がある
    • 新しく配信されたこの装備、実は説明文と性能が異なる
    • 効率的にキャラクターを強化したいならこうすべき

    というような、一部の人しか知り得ない知見を結構蓄積しています。そしてそれらの知見は、記事として価値があるのです。

    そのほか、ゲームプレイの中で感じたシステム上の不満とその解決策を書くというのもいいでしょう。「このシステムはこうすれば課金者も無課金者も全員ハッピー」みたいな。その不満は、きっと多くの人が感じているはずです。記事としては需要があるといえます。

    理由2:コツコツ努力する力が備わっている
    世の中、飽き性の人や、困った時は金で解決する人もいる中で、毎日課金もせず同じゲームにログインを続けられる人というのは、コツコツ努力する力が備わっているといえます。まさにブログというのはコツコツ書く作業になりますので、(私も含めて)このような人たちに相性の良い作業といえるでしょう。


    長時間ゲームにハマっている人には、「キャラを強化をするためにゲームにログインする」という時間に加えて、「何となくゲームにログインする」という時間が増えがちです。まずはこの「何となく」の時間を削って、記事を書く時間に充てます。

    ある程度本数が書けたら、コミュニティ内の信用できる人に宣伝してみるのもいいでしょう。良い記事であれば、「とても参考になった、ありがとう」とか、何かしら感謝してもらえるはずです。

    さらに時間が経つと、良質な記事であれば検索エンジンで上位表示される可能性があるため、同じゲームをやっている知らない人(コミュニティ外の人)にも見てもらえる可能性が出てきます。ある日、アクセス解析を覗いてみると、「意外とたくさんの人が見てる!」と感じることがあるかもしれません。

    ポイントは、それまで「ゲーム内で強い」ことで得られていた承認欲求を、「強くなった過程やゲームで感じたことをブログで共有してくれる貴重な人」という形に変換しているところです。「ゲーム内で強いから認められる」ということと、「良いブログ書いてて認められる」というのは、感情領域的に近い部分に作用しているような気がします。

    加えて、ゲームでは「強くなった」ということを、キャラクターの能力値などを通して確認できますが、ブログもアクセス解析などを通して成長を確認できるという意味で、これも性質が似ています。主人公がゲーム内キャラクターからブログに変わっただけの、ロールプレイングゲーム。難敵を倒す達成感は、ブログでいうと「検索エンジンで1位表示されたときの達成感」とかだったりします。

    ただ、ここまでで早くても2~3カ月ぐらいかかります。しかも、全体的に見ると依然としてゲームにハマり続けている状況に変わりはありません。とはいえ、年単位でオンラインゲームにハマっている人からすれば、微々たる期間といえるのではないでしょうか。
    この段階では「ゲームをやめる」というよりは「ゲームと並行して、そのゲームに関係した新しいことをやってみる」という意識でいいと思います。大事なのは「やめるために焦らない」ことです。ただ漠然とゲームをやっていた頃に比べて、ゲームを通して自分の情報を世界に発信しているという事実だけでも、何となく前進しているような、貢献しているような気分になります。その気持ちを大切にしてください。

    私は「戦国義風」という、誰も知らないようなオンラインゲームにハマっておりました。そのときに立ち上げたブログが当サイトで、いまだに一大コンテンツとして残っております。どんなコンテンツを作ればいいのか、参考にしたい方はお立ち寄りください。
    戦国義風
    当時はもちろんゲームをやめるために記事を書いていたわけではなく、「何の生産性もなく、ただゲームをやり続ける今の状況を変えたい。せめてブログで文字に残すことで、後から人生を振り返ったときに何か感じることがあるんじゃないか」という感覚でした。

    2-2.ゲーム以外の記事を書いてみる!その前に…

    ここまでの作業で、「自分の好きなゲームのことですら文章化することに大変なストレスを感じる」という方は、この方法はちょっと向いていないのかもしれません。

    プレイ動画の投稿もいいかもしれませんが、著作権でイチャモンつけられたら問答無用でアウトなので相応のリスクがあります。で、動画アカウントを削除されてしまったら、後述する「資産」として何も残りません。

    逆に、「ブログちょっと面白いかも」と思い始めた人は向いているといえます。今まで「ゲーム内で強くなること」で得ていた承認欲求を、「他人に自分の記事を読んでもらう(価値を感じてもらう)」ことで得られるようになってきている証拠です。

    また、検索エンジンで上位表示されたならば、検索エンジンにも認められた気分になってきているはずです。特に昨今のGoogleの検索エンジンはユーザーエクスペリエンスというものを重視しており、本当に役に立つ情報が検索結果上位に来るよう最適化されています(2000年台には、キーワードの羅列のみのクソサイトが上位を席巻していた時期がありました)。そのような場で上位表示されるということは、ある意味そのサイトが世界に認められたようなものですから。

    おすすめその1:独自ドメインの取得
    で、次のステップとして「ゲーム以外の記事を書いてみる」ことをおすすめしたいのですが、その際に独自ドメインを取得されることをおすすめします。独自ドメインは、言ってみればサイトの住所みたいなものですが、無料レンタルブログが「賃貸マンション」とするなら、独自ドメインは「戸建てのマイホーム」に近いものです。

    ある日突然、オンラインゲームが配信終了になる可能性があるのと同様、無料ブログはサービス終了の可能性を秘めています(今の世の中、その可能性はそんなに高くないと思いますが)。それに対し、独自ドメインは自分がお金を払って購入している「権利」ですので、配信終了などの概念はなく、いわば不動産のような「資産」として残ります。

    「ちょっと面白いかも」と感じた方は、ぜひ独自ドメインを取得し、サーバーを借りて、今まで書いた記事をマイホームにお引っ越しさせてみてください。何か書きたいことをひらめいた場合、独自ドメインを1つ(以上)持っていると便利です。その記事が思わぬ形でブレイクする可能性もゼロではありません(限りなくゼロですが)。ちょうど、ジャスティン=ビーバーのつぶやきによってブレイクしたピコ太郎のように。

    サーバーやドメインの取得先については、以下の記事でおすすめをご紹介しています。

    ブログのためのサーバー選びと私の体験談

    ドメインの名づけ方、選び方、取得先などについて

    おすすめその2:Google Adsenseへの申込み
    晴れて自分のサイトを持つことができたら、Google Adsenseにサイト申請してみましょう。Google Adsenseはクリック保証型のアフィリエイトシステムです。自分のサイトに広告を貼り、他人が自分のサイトを見るついでに広告をクリックすると、自分に収益が入ります。アクセスが集められるようになったら、人によってはお小遣い以上の収益になります。

    Google Adsenseの審査は厳しいと言われていますが、ここまで自分がゲームプレイを通して得てきた知見をしっかり文章化できていれば、審査は通ります。Googleが厳しいのは、いろんな所からパクったようなことばかり書いているサイトに対してであって、基本的に自分の唯一無二のゲームプレイ体験を通して得てきた知見が書かれたサイトであれば問題ありません(それがユーザーにとってどれほど有益であるかは別として)。ただ、プライバシーポリシーなどは、別途追加する必要がありますけどね。

    審査を通ればまたひとつ、承認された気分になります(そして世の中にはこの審査で落ちる人が結構います)。その後、自分のサイトに広告を貼りつけて、それを通して収益が発生するようになれば、そこでまた嬉しくなります。このあたりまで来ると、徐々に「ゲームで強くなることに時間を使っていられない」という思考に変化していきます。認められる対象が変わってきているからです。

    2-3.ゲーム以外の記事を書いてみる!

    さて、ようやくここまできました。ここまでで、「何となくゲームにログインしていた時間」を「自分の情報を発信する時間」に変えることができており、その結果に手応えが得られていれば、次のステップとして、今までハマっていたオンラインゲーム以外の記事を書いてみましょう。

    題材は何でもいいですが、やはり自分のこれまでの人生に何かしら直結することについて書くのがいいと思います。男性ならデブ対策、ハゲ対策、モテる方法など、女性なら肌荒れ対策や妊娠・出産・育児に関する体験談などは需要の多い鉄板ネタです。

    まあ、これらの題材に限らず、「このことについては人一倍悩んできた」というようなことが誰しもあるはずです。その悩みに対して何をしてきたかという自身の体験談は、やはり唯一無二の情報として価値があります。

    「こういう悩みを持っている人は多そうだから、コンテンツ考えて記事にしてみるか」
    「自分の体験だけでは説得材料として弱いから、図書館で本でも借りて情報収集するか」

    というようなことをあれこれ考え始めたならば、しめたものです。

    あれ?ゲームにログインする時間、減っていませんか?

    2-4.収益を増やすことに注力してみる!その前に…

    ここまでの話の過程でGoogle Adsenseについて少し触れましたが、ゲーム以外の記事を書く段階に到達するまでは収益を目的に今までの手順を踏んでも絶対に失敗します。というのも、最初の数ヶ月は収益なんてほぼ発生しないからです。

    そこを目的にしてしまうと、

    • ブログ立ち上げて小銭稼ぐぜ!
    • アクセスこねー、まったく稼げん、やーめた

    となってしまいます。これは絶対にそうなると断言してもいいほどです。

    あくまで目的は、オンラインゲームにおける自らの成果に関する知見を、人に読んでもらうことです。それによって承認欲求を満たし、欲求の対象を徐々にゲーム内からゲーム外にずらしていくことが重要です。

    2-5.収益を増やすことに注力してみる!

    自分の書いた記事にアクセスが集まっているのを実感し、発信する内容に自信を持てるようになったならば、いよいよ収益を増やすことを考えてみるといいと思います。

    この段階になれば、「収益を生み出すためのゲーム(=ブログ)」に多くの時間を割く必要があるので、今までの「時間だけ吸い取られるゲーム」が大変バカバカしく感じられることと思います。

    収益を生み出す具体的な方法については、ネットで検索すればゴマンと出てくるので、ここでは割愛します。中には「即○万円稼げる」とか「スマホをポチポチするだけで稼げる」とかありますが、そんなうまい話はありません。それらは十中八九、アカンやつです。

    コツコツ記事を書き続けるのがいちばんの王道です。そしてこの「コツコツ続ける」といういちばん大切な能力は、既にあなたがオンラインゲームを通じて修得済の能力です。その辺の「ネットで稼ぐのラクそうだからやってみよう」という人たちと比べれば、既に一歩リードしているのです。

    方法については割愛します、と言いつつ、ひとつだけ紹介します。本気で稼いでみようという気になった人は、これだけ押さえておけば大丈夫でしょう。
    ブログ型アフィリエイトの完全講義【ブログ歴6年の僕の集大成です】

    「結局ハマる対象がオンラインゲームからブログに変わるだけじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんし、確かにその通りかもしれません。
    ですが、ブログはオンラインゲームと違って

    • 毎日連絡を取るべきコミュニティがない
    • 特定の時間にログインが必要な、イベント的な要素もない
    • 記事を書くためには、画面外での行動も増やす必要がある

    などの点により、人生的にかなり健全な方向に向かうことは確かだと思います。

    3.まとめ

    少し長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか。話をまとめますと、

    1. ブログにオンラインゲームの記事を書き、いろんな人に見てもらう(承認場所ずらし)
    2. ゲーム以外の記事についての体験談なども書いてみる(承認対象者の拡大)
    3. いつの間にかゲームにかける時間がもったいなくなる(もうここでの承認はイラナイ)

    こんな過程を経てゲームをやめられるのではないかと思います。少なくとも私はこれでゲームをやめ、今はブログにハマっております。精神的にも、なんかすごく安定しています。

    時間のかかる方法ではありますが、何より「ゲームにどっぷり漬かることがスタートライン」となっていることから、案外取っつきやすい方法かなとも思います。多少、IT関連の知識が必要なのがネックかもしれませんが、検索して調べれば解決するものばかりです。

    オンラインゲームの泥沼から脱出するために、本記事が参考になったならば大変嬉しく思います。あなたのご武運をお祈りしつつ、記事を締めたいと思います。

    ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

    おまけ

    自分がゲームをやめることで、コミュニティに迷惑がかかるのではないか?と思う方もいるかもしれませんが、その点については心配することはありません。一言で言ってしまえば、人はそんなに他人について興味はないからです。その時は惜しまれたり、時には恨み節などもあるかもしれませんが、数日もすれば忘れて、たまに思い出されるだけの存在になります。

    一国の首相でさえ、ある日突然いなくなっても他の誰かが業務を回します。迷惑はかかるかもしれませんが、問題はないです。このセリフはどちらかというと、ブラック企業を辞めたくてもやめられない人にお伝えしたいですね。

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