「どちらかに線が引かれる」の活用
初級編では、主に線を引く部分を確定させる方法についてパターン別に紹介してきました。ここでは、「線を引かない部分を確定させる」方法も含めて、その確定のための過程で必要な考え方を紹介していきます。
次の例を見てみましょう。
これだけだと、0の周りに線が引けないことは分かりますが、どこも線分を確定させることができません。しかし、2の周りの線の引き方は、以下の2通りに絞られることは分かります。
もしくは
そして、この2通りのいずれの場合でも、その後の線の引き方として、オレンジ色の矢印で示した部分のどちらかを必ず通ることが分かります。
これが冒頭に示した「どちらかに線が引かれる」パターンの一例です。中級レベル以上のスリザーリンクの攻略において、この考え方をマスターすることは必須といえるでしょう。
これを踏まえた上で、以下のいくつかのパターンを見ていきましょう。
2の斜め方向に3が隣接するパターン
まずはこの例です。
先程述べた通り、オレンジ色の矢印のどちらかに線が延びることが確定しています。そしてその先に3がある場合、「どちらかに線が延びる=どちらかが空く=残りの2辺は線が引ける」でしたね。初級編で少し触れた内容です。このことから、以下の線分については確定することができます。
2の斜め方向に1が隣接するパターン
先程の3の部分が1になった場合はどうでしょう。
これも同様に、オレンジ色の矢印のどちらかに線が引かれます。ここに1があるので、今度は逆に「どちらかに線が引かれる=残りの2辺には線が引かれない」ということが分かります。以下のように、2辺に線が引かれないことが確定します。
2の斜め方向に2が隣接するパターン
最後に、今まで1や3だった部分が2の場合はどうでしょうか。
ここでも、右上の2はオレンジ色の矢印が示す通り、「どちらか一方に線が引かれる」状態です。2でこのような状況のときは、残りの2辺についても「どちらか一方に線が引かれる」状態となります(具体的に、以下の2つの図に示します)。
もしくは
具体例のついでに次のヒントまで上図に示しましたが、これまた、いずれの場合においても、そのさらに右上方向のどちらかに線が延びていくことになります(オレンジ色の矢印)。
よって、この場合は線を引く・引かないの確定こそできないものの、さらに先までヒントを伸ばして考えていくことが可能です。
その他のパターン
以上の例は、0と2の隣接からの展開でした。このほか、下図に示すように、0と1、0と3の隣接の場合にも「どちらかに線が引かれる」部分が出てきます。これらもフル活用して、パズルを解いていきましょう。
これらのパターンは初級編でもちらほら出てきたものですが、中級編で重要なのはオレンジ色の矢印が次以降のヒントになるということを認識することですね。